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旅しています


by tasuketakame

メモ帳

旅の半分が終わりました。短いです。一ヶ月です。元々ノープランというかアメリカに1ミリも期待していなかったので、受けたショックは甚大で、ここ2~3日で感じたことを忘れないために、ほぼメモ帳代わりに思考のスピードでかなり急いで書きたいとおもいまふ。写真はエクアドルです。以下は多分面白くないので読まなくていいです。
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今回の旅は色んな事を相対化する旅になりそうです。映画館のポップコーンとか色んな形で日本に入ってきているもの、スターバックス。これはもうここでは喫茶店とほぼ同義語だと思われるけど(至る所にあるという意味で)、歩きつかれたときはここにいて、店員の作業や雰囲気をなるほどなと眺めているのだけれども、日本で働いてきて感じてきたジレンマというか違和感というのがすんなりとストンと落ちてくる(相対化とはこんな感じ毎日ストン落ち続けてる)。自分が辞めるにいたった理由がよく分かった。絶対的な違和感というか錯誤があるはずなのに、スタバならスタバイメージである程度受け入れてしまう日本の摩訶不思議。あと野球というものはアメリカのものだなということも感じる。小2から中3まで少年野球を修了した身から、こっちの少年野球の練習風景は衝撃だった。もちろんメジャーリーグも見た。なるほどな、そろそろヤクルトの応援(?)に行こうかなと思ってたけどメジャー見ると行く気なくす。野球を取り巻く環境というものがはなから違って、それは多分ハンバーガーとかコーラとかそういった次元のものから異なるものを無理やり輸入してきたから起こった錯誤だと思うのだけれども、うまいとか下手とかそういうことじゃなくて、単純にエンターテインメントとしてもう日本の野球は終わってるというか始まってもいないというか始まることすらできないという感じがした。あとロック。これも借り物のままな感じが。実際日本のアーティストこっちでcoolと言われている人は沢山いますが、そもそも価値体系が違うので日本で「いーね!」(日本にcoolという感覚は無いのか?という話になって、周りに1人も日本人がいないことを確認してから「あるとしたら、(横山健の)『いーね!』」と言ってみてみたものの、全然coolじゃなかったのですぐ誤りましたwwww)と言われている物が通用するとは到底思えませぬ。そして何でcoolが無いのかということについて日本に10年住んでたキューカンバ(仮名)が主張してた論は省略するとして。。(多分飲むときの肴になるので)又、柳田国男とかグリム童話を生み出した国の焦りというのがよく分かりました。ここまでの旅で学んだ単語はcoolとfriendlyとです。(南米から帰りたててで会った友達に「オラ、セニョリータ!」と言いましたが、今回は挨拶代わりにハグするかもしれません。いずれも何かを演じているだけの話です)後者も傍から見てかなりシンプルな構造からできたものだと感じました。今はネバダ大学でこれを書いています。このRENOという町は殆どの人が知らないと思われるけど、自分がこれまで旅してきた中で一番crazyな町です。ネバダ州です。概観を申せば、ネバダ州はラスベガスがあるようにカジノの州でRENOはアメリカで2番目のカジノの町です。僕はRENO→ソルトレイク、モルモン教の洗礼→LASVEGAS→ヒッピー@LAというように最も保守的なものをカジノで挟むという旅程を組んでしまって、しかも最後にはモルモンと正反対に位置するヴェニスのヒッピーに合いに行くという、アメリカ人に「それは外国人にしかできない旅だ。crazy過ぎる。」と言われたほど結構楽しい後半戦になりそうです(そもそも放浪者とかてのは文化とか共有していないからその社会では子供のようなものでそれをプラスの方向に用いなければ賢くは無いよねという意識を持って常に旅しています)。でRENO、一応観光地化されてるんだけど、まず門に書いてある文句が「the biggest little city in the world」てやつでして何だそりゃ、最初見たとき「つまり都市としては最低ってことだよね?」と聞いてしまったが、まぁそんな感じかも。到着二時間で早くも手持ち無沙汰になりweirdだなという感じがしたんだけど、そもそも物の魅力で最初から分かるもの、分かりやすいものは大抵つまらないもので、人間でも何でも最初になんだこいつと思ってよく分からないものが大衆化されていないすごい魅力を持っていることが多くて、実際ネバダ大学の学生にここについてどう思うか聞いてみても「初めの3ヶ月はつまらなさすぎてしょうがかなかった」と言うほどこの町は分かりずらい。でもしっかり観光地化されてないから、あまり洗練されてなくて人が明らかに変だし(まぁカジノの町という性格もあるかもだけど)、カジノで火事は起こるし(ボーボー燃えてた)、でも何か魅力は言葉にできない。日本には島根あたりに、はわい温泉というのがありまして(フラガールの大失敗という感じか)、これがまた何か知らないんだけど失敗具合が面白いのだ、でもRENOの方が同じベクトルでもずっと面白く、その理由は分からないからこそ面白い。実際この2週間(LA→SF→Oakland)で撮った写真が40枚なんだけど、RENO1日で100枚。。住みたくないけど(いやそれも分からないな、でもこの砂漠の真ん中で有名な料理は何だと聞いたら「sushiだ」というからなんか笑っちゃうよね。変というのはこんなかんじ)、本当に観光するならこういうところかもしれない、でも20歳(カジノできない)にできることといえばピザを食うことだけ(ピザとチーズバーガー、ドーナッツを食べない日は無い。昨日はこの3点セットだったし、アニマルスタイルというサイズも体験したりで、これが僕の食におけるアメリカ体験なのだ、これらは貧乏旅行者にとっては好意的ですいとん汁のように腹持ちがいいのだ)。でも人によっては3ヶ月くらい魅力を見出せないかもしれないけどねww。あ野球の話。リトル・メジャーだけを見て野球を語るのではなくてここネバダ大学で野球も見ましたが、もうなんというか。彼らが日本の大学の軟式野球サークルを見たら「何しょんべん臭いことやってんだ」というでしょうね、わかります。あとバークレーにも行きました。サンフランシスコSFはアメリカでも最もリベラルなとこといわれているのですが、そこから程近いバークレーは、ここから何かが生まれるというほどリベラルで、とても街が良い。ヒッピー沢山、なんかきちがいみたいな人が沢山いてとっても楽しかった。3年戻れてもっと収入の家に生まれてたら、バークレーで人類学を学んでるでしょうに。相対化の話で言えば、初期SFC立ち上げの6人が何を思い描いていたかがここにいるとストンと落ちてくる。今「coolとは何か?」というドキュメンタリーを撮りはじめました(簡単に編集して藤田研の初期なら2単位に、ちょっと工夫して卒業制作4単位にでもでけるのではないかという目論見も。。)、「cool is cool!」とかそういう美味しいコメントを期待しているのだが案外皆真面目に答えてつまらないというか、まぁ最初に面白いと感じるものには大したものはないということに願かけて今日からソルトレイク、最大の難所に行ってきます。。
by tasuketakame | 2008-08-01 03:52